あの頃の風景を未来へ繋ぐ。渡り廊下がつなぐ情緒豊かな二世帯住宅

東京都町田市
延べ床面積202.04㎡
UA値0.21W(㎡・K)
C値0.1㎠/㎡
寺社仏閣や公共施設が隣接する、静かで風格のある一角に、この住まいは建っています。
生まれ育った土地への愛着と、暮らしの記憶。今回ご紹介するN様ご夫妻は、そんな想いを込めた明確なテーマを家づくりに掲げていらっしゃいました。
200坪を超える広大な敷地には、隣地の多様な樹々が四季の彩りを添え、都市の中にいながらも自然を身近に感じられる環境です。
土地のポテンシャルを活かし、周辺の豊かさを暮らしの中へ積極的に引き込めるよう、窓の位置や向き、屋外との接続のあり方を丁寧に計画していきました。
渡り廊下がつなぐ、心地よい距離のデザイン

ガレージを含む3棟が共存する二世帯住宅において、意識したのは棟と棟の「物理的・心理的な距離感」でした。
近すぎず、遠すぎない。互いの気配は感じつつも、それぞれのプライベートを尊重しながら、自然とつながれる関係性を、渡り廊下が程よくつないでくれます。
また、生活動線の中で視線が直接交わらないよう、窓の配置にも細かく配慮していきました。
そして、この渡り廊下は単なる通路という役割だけでなく、暮らしに余白を生む「中間領域」でもあります。
互いに居心地の良い空間をつくる役割でもあり「内」と「外」のゆるやかな接続も実現された空間です。
渡り廊下を挟み、片側を「静の庭(風情を楽しむお庭)」、もう一方を「動の庭(畑や家族がアクティブに楽しめるお庭)」とそれぞれに意味を持たせた空間提案を行いました。庭の提案は、お施主様にも大変喜んでいただけたポイントです。
夜になると、渡り廊下に設置された行燈がほのかに灯り、落ち着きのある美しい景色が浮かび上がります。
記憶と現代を編み込む、上質な室内空間

室内の設計では、それぞれの空間が緩やかにつながるように、曖昧で心地よい関係性を意識し設計いたしました。
母屋の1Fは、約10畳ほどある玄関(セカンドリビング)を起点に、LDKへ、水回りから寝室へと、行き止まりのない回遊動線に。
日々の家事や移動をスムーズにし、暮らしのストレスを軽減します。
そして、日本家屋の趣を感じさせる濃いめの杉板の床は、お施主様がお持ちの家具との調和も意識し、質感や色味をセレクトされました。
また、各所に配された「飛松灯器」の照明が、空間に奥行きと上質な陰影を添えてくれています。
リビングに設けた大開口は、外の風景を美しく切り取る「額縁」です。
室内にいながらにして、まるで絵画を眺めているような感覚に浸れるこの空間は、お施主様にもとても喜んでいただけています。
家族の歴史とともに、育まれる住まい

上棟日当日に、お施主様の第一子がお生まれなったことは、大変喜ばしい感動的な出来事でした。
生まれたお嬢様の成長とともに、この家も歳を重ねていき、ご家族の笑い声や変わりゆく季節の移ろいが、この空間に少しずつ積み重なっていくことを、心から願っています。

あなたの「こだわり」と「理想の暮らしのイメージ」を重ね
豊かで安心な住まいを、<Kizuki>と一緒に形にしてみませんか。







