新建ハウジング『あたらしい工務店の教科書2026』に掲載いただきました

2026年6月30日に新建ハウジングさんより、工務店の“Newスタンダード”を提言する『あたらしい工務店の教科書2026』が発売されました。
その中の総論編、「ポストオイルショックの工務店経営と家づくり」にて、私たちの考えを掲載いただいております。
タイトルは、「あたらしいメインストリームへ」です。
今回いただいたテーマは、資材高騰、金利上昇、住宅価格の上昇、そしてこれからの工務店経営について。
住宅業界ではここ数年、ウッドショック、資材高騰、設備機器の納期遅延、金利上昇など、さまざまな変化が続いています。
もちろん、それらは実務上、非常に大きな影響を及ぼしています。しかし、私たちはそれを単なる「一時的なショック」としては捉えていません。
今起きていることの本質は、社会が何を価値とし、何を豊かさと考えるのかという、いわばOSそのものの転換にあると考えています。
これまでの社会は、売上、利益、生産性、効率といった、定量的な価値を最大化することを前提に動いてきました。
もちろん、数字は大切です。利益も必要です。企業として存続するために、財務の健全性も欠かせません。
しかし、それだけで人は本当に豊かになれるのでしょうか。
家族との時間。 地域とのつながり。 未来への希望。 心の余白。 子どもたちに残したいと思える暮らし。
そうした定性的な価値があって初めて、住宅の価値は本当の意味を持つのだと思います。
私たちが取り組んでいる高性能住宅や高性能賃貸は、単に断熱性能や気密性能を高めるためだけの取り組みではありません。
高い性能によって、光熱費が下がる。 室内環境が安定する。 健康的に暮らせる。 時間とお金に余白が生まれる。
その余白が、家族を思いやる時間や、未来への希望につながっていく。
住宅は、快適に暮らすための箱ではありません。人の心を満たし、未来への希望を育む装置である。私たちは、そう考えています。
今回の記事では、こうした考え方を「あたらしいメインストリームへ」という言葉で整理していただきました。資材高騰や金利上昇を単なる「ショック」ではなく「OSの転換」として捉え、工務店の役割も住宅供給にとどまらず、その先の暮らしに責任を持つ存在へ変わっていくべきだという考えをお話ししています。
これから、工務店の役割は大きく変わっていくはずです。
単に家を建てる会社ではなく、地域の中で、子どもの見守り、家事、介護、庭の手入れ、住まいの維持管理など、暮らしの困りごとに関わり続ける存在へ。
私たちは、「100年後の子どもたちに責任を持ち、豊かにする」という志のもと、住宅を起点に、地域の暮らしそのものを支える工務店でありたいと考えています。
ただし、それは理念や精神論だけで成り立つものではありません。
ショックに対応するのではなく、そもそも違う前提で経営をする。そのためには、理念だけでなく、技術、設計力、施工力、維持管理、そして財務の裏付けが必要です。

100年後を語るなら、100年続ける覚悟と準備が必要です。
私たちが大切にしている言葉があります。
尊敬する先輩から教えていただいた、アラン・ケイさんの言葉です。
「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」
未来は、ただ予測するものではない。あるべき未来を想像し、その未来に少しでも近づけるように、自分たちの手でつくっていくものだと思っています。
だからこそ私たちは、変化を待つのではなく、あるべき未来に向かって、リスクを背負り、果敢に挑戦する存在でありたい。
今回の掲載を機に、私たち自身も改めて、これからの工務店のあり方、住宅の価値、精度における役割を深く考える機会をいただきました。
新建ハウジング編集部の皆様、このような機会をいただき、誠にありがとうございました。
ぜひ多くの工務店関係者の皆様に、『あたらしい工務店の教科書2026』を手に取っていただければ幸いです。








