こんにちは、<Kizuki>の小泉です。今回は母体である材木屋にちなんで、豆知識をお届けいたします。第5回目は、柱とともに建物を支える部材である梁についてです。
■水平方向で建築物を支える重要な部材
梁は建築物を支える重要な部材であり、柱をつなぐために水平方向へ部材を配置します。特に梁の端部に柱があるものを大梁、柱に直接つながっていないものを小梁(大梁間で支えられているものも含む)と呼んでいます。
他にも、屋根を支える「小屋梁」、小屋梁でも妻壁を受ける「妻梁」があります。
※妻壁 切妻屋根の場合、端部にある三角の壁面
梁の断面形状は、柱間(梁間)の長さや材料、梁の上部に掛かる重さなどで決まることになり、主に曲げ応力を担っています。
※曲げ応力 はりに曲げモーメントが作用したとき、はりに生じる垂直応力
※曲げモーメント 物体を曲げる方向に作用するモーメント
※モーメント 物体に作用する力によって、ある点または軸を中心にその物体を回転方向へ変位させる能力
※垂直応力 物体が外部から力を受けたとき、それに応じて内部に現れる抵抗力
■構造に無理のかからない間取りを目指すこと
<Kizuki>においては、全棟で構造計算(許容応力度計算)を実施しており、耐震等級3、耐風等級2の取得を目指した家づくりを推進しています。
梁はスギの無垢材を採用し、梁の長さ(柱間スパン)や梁の上部に掛かる重さ、スギの材料強度を考慮しながら、梁の断面算定を行っています。スギの材料強度は他の材種に比べると低くなりますが、無理のかからない間取りを目指すことで、その弱点を補っています。
梁は柱と並び、木造住宅において重要な部位です。だからこそ、構造計算という明確な裏付けを設けて、「後世までつなぐ価値ある住まい」となるような家づくりを目指しています。ぜひ、現場で<Kizuki>の家づくりを体感してみてはいかがでしょうか。