2026/06/12(金)
原風景を未来へつなぐ。藤沢で紡がれる「豊かな暮らし」の物語

こんにちは、<Kizuki>代表の小泉です。
弊社YouTubeチャンネルでは、オーナー様にご協力いただきながら、大切なお住まいのルームツアーを少しずつお届けしています。 ▶︎ 公式YouTubeはこちら
今回は、動画の枠内だけでは語り尽くせない設計の裏話や私たちの想いと共に、お施主様ご夫婦自らにもご登場いただいた藤沢市のお住まいをご紹介します。
お引き渡しから時間を経た今だからこそ、私の心に深く染み渡る、本当に愛おしいご家族のストーリーが詰まっています。

土地探しから始まった、信頼の二人三脚
お施主様との初めてのご面談は、2021年の7月に遡ります。当時まだ20代という、大変お若いご夫婦でした。
その翌日、ご主人からいただいたメッセージの言葉を、私は今でもはっきりと、鮮明に覚えています。
「御社の建てる家の性能やデザインが魅力的で、なおかつ小泉様のプロ意識や人柄から、安心して家を建てられそうだ、と夫婦二人で話していました。つきましては、土地探しから住宅の依頼をさせて頂きたいのですが、可能でしょうか。」
この言葉にどれほど救われ、創り手としての使命感を新たにさせられたか。ここから、私たちの土地探しからの家づくりが、二人三脚でスタートしました。
選ばれたのは、藤沢市の主要駅へのアクセスをしっかりと確保しながらも、周辺には大変のどかな田園風景が広がる場所。ここに根を下ろし、ゆったりと豊かな人生を歩んでいくんだという、ご夫婦の確かな意思を感じる土地でした。

ご主人のこだわりと、それを見守る奥様のおおらかさ
建築よりもっと細かい、精密な製品の設計職をされているご主人は、建物全体だけでなく、細部のディテールまで本当に深く理解を注いでくださいました。
多様なご趣味をお持ちでおおらかなご主人なのですが、時には「一人で遠い河原まで出かけていって、気に入った石を拾ってくる」といった、少年のような純粋な一面もお持ちです。
そんなご主人を、奥様がまた本当におおらかに、優しい笑顔で見守っていらっしゃる。お二人のそんな姿がとても微笑ましく、私たちと共に創り上げた家には、その温かな空気感がしっかりと反映されていると感じています。

金沢の原風景を再現した「押しブチ張り」と、受け継がれる大谷石
設計を進める中で形になっていったのは、ご主人の生まれ故郷である石川県金沢市「長町武家屋敷」の風景でした。ご主人の中にずっと大切に刻まれていたその大切な原風景を、この藤沢の地で再現したい。
外観には、板特有の美しい陰影が出る伝統的な「押し縁(ブチ)張り」を採用。
さらにアプローチの足元には、あえて新品を敷くのではなく、他の物件の解体現場から譲り受けた中古の「大谷石」を敷き詰めました。
かつて誰かの暮らしを支え、時を刻んできた大谷石の風合い。それが新築であるこの家に、どこか懐かしく、ずっとそこにあったかのような落ち着きのある佇まいを与えてくれました。

「未来の記憶」を刻む、黄金比の丸窓
玄関の扉を開くと、パッと目に飛び込んでくるのどかな田園風景。
この美しい景色を「未来の記憶」として、ご夫婦と、そしてこれから舞い降りてくるはずの新しい家族に、しっかりと刻んでいってほしい。
その願いを込めて、家と外、お出かけする家族と帰ってくる家族を暖かくつなぐものとして表現したのが、リビングと玄関の間の壁に設けた「丸窓」です。
ご主人と何度もミリ単位で高さを調整したこの丸窓には、季節のお花を飾ってもらえるように「違い棚」を設けました。
実はここには緻密な「黄金比」を用いているのですが、「季節の花を絶やさず飾ってほしい」という私たちの願いの通り、お住まいになって2年が経つ今も、毎月お花を変えて楽しんでくださっていると聞き、本当に設計者冥利に尽きる思いです。
そこには単なるインテリアを超えた、ご家族の心の豊かさが宿っています。

暮らしを支える確かな性能と、濡れ縁での幸せな時間
もちろん、こうした豊かな暮らしを支えるのは、Kizukiが妥協しない「確かな性能」です。
小屋裏エアコン1台で家中どこでも同じ空気感で過ごせる快適性や、100年先を見据えたメンテナンス計画。これらがあるからこそ、ご家族が安心して「今」という最高の時間を楽しむための心のゆとりが生まれます。
設計当時はまだご夫婦二人でしたが、今では新しいご家族も加わり、3人での賑やかな暮らしが始まっています。
先日、お庭に設けた濡れ縁に腰かけ、ご家族仲良くお食事をされているお写真を共有していただきました。
そこにある本当に豊かなご家族の姿と暮らしを拝見したとき、「あぁ、家づくりをお預かりする者の醍醐味は、まさにこれなんだな」と、胸が熱くなるほどの幸せと深い感動を噛み締めました。
すでに動画をご覧になった方も、これからという方も、この舞台裏のストーリーを知った上で見ていただくと、また一味違った雰囲気を感じていただけるかもしれません。ぜひ覗いてみてください。
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