2026/06/26(金)
デザインや性能の前に。あなたが「家づくりを本当に安心できる会社」を見極める基準

信頼できる家づくりのパートナーとは
こんにちは、<Kizuki>代表の小泉です。
家づくりを計画する際、多くの方が構造や断熱、デザインの打ち合わせに胸を躍らせます。
しかし、プロとして、また一人の経営者として、私が最も重要だと考えているのは別のところにあります。
それは、その会社が「確かな与信力(財務の健全性)」を持っているかどうか。
少し生々しくお伝えすれば、「あなたの大切な資産を預けても、絶対に裏切らない会社かどうか」ということです。
近年、ハウスメーカーだけでなく中堅の建設会社や工務店の倒産ニュースが業界を騒がせることがあります。
契約金を支払った後に会社が倒産してしまったら、お施主様の人生はどうなってしまうのか。
一人のつくり手として、胸が締め付けられる思いがします。
だからこそ、今回はデザインや性能の裏側にある「会社の安心」の見極め方について、少し踏み込んだ裏話を含めてお話しします。

安心材料となる「住宅完成保証制度」の真実
万が一、建築途中に依頼先の会社が倒産してしまった場合、別の会社が引き継いで家を完成させることを保証する「住宅完成保証制度」というものがあります。
「うちは完成保証に加盟していますから安心です」と説明する会社は多いですが、ここで知っておいていただきたいのは、「そもそも、その保証に加盟すること自体が、住宅会社にとって非常に高いハードルである」という事実です。
完成保証制度(大手の保証機関など)への加盟には、極めて厳しい「財務審査」が義務付けられています。
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直近数期の決算書(貸借対照表や損益計算書)の提出
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自己資本比率や現預金のポテンシャル
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債務超過になっていないか、着工数に対して無理な借り入れがないか
これらを民間のプロの審査機関が厳しくチェックします。
つまり、「完成保証制度を使える会社=厳格な財務審査をクリアした、裏付けのある健全な企業」という証明なのです。
どんなに素晴らしいデザインを提案してくれても、この完成保証制度に「加盟していない(あるいは使えない)」会社は、財務面で第三者からの信頼を得られていないリスクを疑う必要があります。

創業80年、3代目として受け継ぐ「志」
少し私たちの話をさせてください。 自慢をしたいわけでは決してありません。ただ、私たちがなぜここまで「財務の健全性」や「与信力」に執着するのか、その理由を知っていただきたいのです。
弊社は、創業から数えて80年目を迎えました。高度経済成長やバブル崩壊、リーマンショック。激動の時代の大波を、お施主様を裏切ることなく実直に生き抜いてきた歴史であり、多くのご家族の人生を預かってきたという「重い事実」がここにあります。そして私自身は、そのバトンを受け継いだ3代目の代表です。
私たちは、いわゆる一般的な経営理念のことを、あえて「志(こころざし)」と呼んでいます。
なぜならそれは、ただ壁に掲げるための綺麗事ではなく、私たちが命をかけて守り抜くべき「覚悟」そのものだからです。
私たちの志は、「100年後の子どもたちに責任を持ち、豊かにする」こと。
家づくりとは、そこに住むご家族の幸せはもちろんのこと、その街の未来に対する責任を背負う、大変重い仕事です。
だからこそ、この志を私の代だけで途絶えさせていいわけがありません。
3代目である私から、さらにその先の未来を担う次世代の事業承継者へと、永続して背負い続けなければならない一世一代の責務なのです。
地元に根を下ろして80年。
私たちは今さら、この場所から逃げも隠れもできません。「建てた会社がなくなってしまった」という悲劇をお施主様に絶対に味わわせてはならない。
その強い想いがあるからこそ私たちは、この重いバトンを次世代へ確実に、そして美しく繋いでいくために、4年前に「Kizukiホールディングス」を設立し、グループ体制へと組織を再編しました。
これから迎える本格的な人口減少の時代に備え、全事業の核である小泉木材を、グループ全体でどんな大波からも守り抜くための強固な組織作りを、今まさに実行しています。
「家守り」を次世代へ繋ぐ仕組み
私たちは、完成し、ご家族のもとへ送り出す家を親しみを込めて「彼ら」と呼びます。
本日お引き渡しをした「彼ら」が、その長い使命を全うするその瞬間まで、私たちが何世代にもわたって守り抜く。それは私たちの絶対の決意です。
しかし、一企業の努力だけで「絶対の永続」を謳うのは、本当の誠実さではないかもしれない。私はそう考えました。
だからこそ、私たちはこの仕組み作りを自社の中だけで完結させるのではなく、全国の志を同じくする工務店と共に実行すべく、「一般社団法人 住宅管理・ストック推進協会」を立ち上げました。
お引き渡し後の定期点検や、家の健康診断書とも言える「住宅履歴情報」をデジタルで厳重に蓄積管理する。
それだけでなく、万が一、自社を含めた仲間の工務店が倒産や廃業という苦渋の決断を迫られた際にも、お施主様を絶対に路頭に迷わせないよう、別の健全な工務店が速やかに「家守り」としての責務をそのまま引き継ぐことができる体制を構築したのです。
ここまでやって初めて、お施主様に「私たちの家づくりは安心です」と、目を見てお伝えできるのだと確信しています。

信頼できる会社かを見極める「2つの質問」
もし、これから住宅会社を決定しようとしているなら、以下の2つの質問をストレートに担当者(あるいは社長)に投げかけてみてください。
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「御社は住宅完成保証制度に加盟していますか? 私の家でその保証を使えますか?」
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「30年後、50年後、万が一御社に何かあったとき、私の家の定期点検やメンテナンスは誰が引き継いでくれるのですか?」
これらの質問に対して、誤魔化さず、自社の財務や経営体制に自信を持って、目を見てハキハキと答えられる会社であれば、信頼に値する依頼先だと言えます。
家づくりは、夢を描く楽しい時間です。 しかしその楽しさは、足元の「絶対的な安心」があって初めて成り立つものです。
性能やデザインへのこだわりと同じくらい、あるいはそれ以上に、「その会社がどれだけ誠実に、健全に、そして何一つ誤魔化しのない透明性を持って、未来への責任を果たして経営されているか」という視点を持って、一生のパートナーを選んでいただきたいと心から願っています。
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