2026/08/28(金)
地震に強い家とは?耐震等級3だけではわからない木造住宅の耐震性能

こんにちは。横浜で注文住宅を手がけるKizuki(小泉木材)です。
突然ですが、「耐震等級3」を選んでいれば、どんな家でも同じように地震に強いのでしょうか。
私たちは、そう単純な話ではないと考えています。
耐震等級はもちろん大切です。しかし、住宅の耐震性を見るためには、「どのような方法で構造を検証しているのか」「柱や梁、接合部はどのように設計されているのか」「建物の力を基礎や地盤までどう伝えるのか」まで見ていく必要があります。
木の家をつくり続けてきたKizuki(小泉木材)が、「地震に強い木造住宅」を考えるときに知っておいてほしいポイントを解説します。
※耐震等級3とは…住宅性能表示制度における耐震性能の最高等級
耐震等級1で想定する地震力の1.5倍に対して、倒壊・崩壊しない程度の強さが求められます。ただし、同じ耐震等級3でも、構造を確認する計算方法や基礎・接合部・地盤までの考え方によって、家づくりの中身は異なります。
目次

耐震等級3とは?「最高等級なら安心」と思っていませんか?
耐震性能を調べると、まず目にすることが多いのが「耐震等級」です。
耐震等級は、住宅の地震に対する構造躯体の強さを示す指標で、等級1・2・3の3段階があります。
その中で最も高いのが「耐震等級3」。耐震等級1を基準とすると、耐震等級2は1.25倍、耐震等級3は1.5倍の地震力に対して倒壊・崩壊しない程度の強さが求められます。
そのため、これから注文住宅を建てる方が「できるだけ地震に強い家にしたい」と考えたとき、耐震等級3をひとつの基準にすることには大きな意味があります。
ただし、ここでひとつ知っておきたいことがあります。
「耐震等級3」という数字だけを見ても、その家がどのように地震の力に耐えるのかまではわからない。ということ。
家は、耐震等級という数字だけで地震に耐えているわけではありません。
柱、梁、壁、床、屋根、接合部、基礎。
それぞれが役割を持ち、地震によって建物に加わる力を受け止めています。
だからこそ、耐震性能を考えるときは、「等級はいくつ?」から、もう一歩踏み込んでみてほしいと思います。

同じ「耐震等級3」でも確認したいこと
住宅会社を比較していると、「耐震等級3」「耐震等級3相当」といった表現を目にすることがあります。
ここで確認してほしいのが、その性能をどのような方法で確認しているのかです。
「耐震等級3相当」という言葉だけでは、住宅性能表示制度に基づいた評価を受けているのか、その住宅ごとにどこまで構造を検証しているのかまでは判断できません。
そのため住宅会社には、「どのような計算方法で耐震性能を確認していますか?」と聞いてみることをおすすめします。
Kizukiでは、全棟で「許容応力度計算」という方法による構造計算を行っています。
許容応力度計算では、地震や風によって建物に加わる力だけではなく、建物自身の重さや上階から伝わる力などを考慮しながら、柱・梁・基礎・接合部などの安全性を一つひとつ検証していきます。
つまり、「この家は耐震等級3です」だけではなく、
「なぜこの柱の太さなのか」「なぜここに耐力壁が必要なのか」「この梁にはどのくらいの力がかかるのか」まで、計算による裏付けを持たせる考え方です。

木造住宅は地震に弱い?
「木造住宅は、鉄骨住宅より地震に弱いのでは?」
家づくりのご相談でも、そうしたイメージを持っている方は少なくありません。
しかし、建物の耐震性は「木造か鉄骨か」という構造種別だけで単純に決まるものではありません。
木造住宅でも、建物にかかる力を適切に計算し、それに耐えられる柱や梁、耐力壁、接合部を設計することで、高い耐震性能を目指すことができます。
Kizukiは、小泉木材という名前の通り、材木屋をルーツに持つ会社です。
だからこそ、私たちが大切にしているのは、
「木は強い」と感覚だけで語るのではなく、その木材にどれだけの力を負担させるのかを計算すること。
たとえば梁は、柱と柱の間隔や、その上に載る床・屋根・壁などの重さによって必要な大きさが変わります。
無垢のスギを使う場合にも、その材料の強度と建物にかかる力を考えながら、必要な断面を決めていきます。
木という自然素材を使うからこそ、経験や勘だけではなく、構造計算という根拠を持って使う。
それがKizukiの木造住宅に対する考え方です。

地震の力は、家のどこを通る?
少し視点を変えて、地震が起きたときの家を想像してみましょう。
地震によって建物が横方向に揺らされると、その力は家のさまざまな部分へ伝わります。
屋根や2階に加わった力は、床や耐力壁へ。
そこから柱や梁、接合部へ。
そして土台、基礎を通って地盤へと伝えられていきます。
つまり、地震に強い家をつくるためには、一部分だけを強くすればよいわけではありません。
屋根
↓
床
↓
耐力壁
↓
柱・梁
↓
接合部
↓
土台・基礎
↓
地盤
この「力の流れ」が途中で途切れないように、建物全体を設計することが重要です。
たとえば耐力壁をたくさん入れても、その力を受ける基礎や接合部が十分でなければ意味がありません。
柱や梁が強くても、それらをつなぐ部分が弱ければ、建物全体の強さにはつながりません。
Kizukiでは、柱や梁だけでなく、基礎や接合部、床、屋根などまで含めて許容応力度計算を行います。
建物を「パーツの集合」ではなく、力が流れるひとつの構造として考えるためです。

大きな窓や吹き抜けは地震に弱い?
注文住宅では、
「大きな窓のあるリビングにしたい」「吹き抜けをつくりたい」「壁の少ない開放的なLDKにしたい」などというご要望も多くあります。
一方で、
「壁を減らしたら耐震性が落ちるのでは?」と心配になる方もいると思います。
確かに、地震に抵抗する耐力壁をどこに配置するのかは、住宅の耐震性能に大きく関わります。
そのため、間取りと構造は別々に考えるものではありません。
大きな開口を設けるのであれば、その分ほかの場所でどのように地震力を負担するのか。
吹き抜けを設けるのであれば、床がない部分を踏まえて建物全体をどう構成するのか。
こうしたことを構造計算によって確認しながら、間取りを考えていく必要があります。
Kizukiでは、最初に間取りを完成させてから「構造が入るかどうか」を確認するのではなく、できるだけ早い段階から構造に無理がかからないプランを考えます。
デザインか耐震性能か。
どちらかを諦めるのではなく、設計と構造を一緒に考えることが、注文住宅では大切です。
地震に強い家は「建物だけ」では完成しない
どれだけ建物そのものを強くしても、その建物を支えている地盤が安定していなければ、安心して暮らせる家にはなりません。
住宅の耐震性を考えるときには、
建物 → 基礎 → 地盤までセットで考えることが大切です。
土地によって地盤の状態は異なるため、家を建てる前には地盤調査を行い、その結果に応じて基礎や地盤改良などを検討します。
特に土地から注文住宅を検討している方には、
立地や価格面だけではなく、その土地にどのような建物を建てられるのかという視点も持ってほしいと思います。
耐震等級3の建物をつくることだけが「地震に強い家づくり」ではありません。
その家を支える土地から考えることも、大切な耐震対策のひとつです。
2025年、木造住宅の構造ルールも変わりました
木造住宅を取り巻く基準も、少しずつ変化しています。
2025年4月には改正建築基準法が施行され、木造戸建住宅の建築確認手続きや壁量計算などが見直されました。
住宅の省エネ性能が高まり、太陽光発電設備などを搭載する住宅も増える中で、建物の重量などをより適切に考慮した構造安全性が求められるようになっています。
ただし、法令で求められる基準を満たしていることと、「自分たちは、どの程度の耐震性能を持つ家に住みたいのか」は別の話です。
建築基準法は、住宅を建てるうえで守るべき基準。
そのうえで、耐震等級をどこまで求めるのか、どの方法で構造を検証するのかは、住宅会社を選ぶときに確認しておきたいポイントです。

Kizukiが耐震等級3・許容応力度計算を標準とする理由
Kizukiでは、耐震等級3・耐風等級2を標準仕様としています。
そして全棟で許容応力度計算を行い、柱や梁、基礎、接合部、床、屋根など、住宅を支える部材にかかる力を確認しています。
また、構造には国産無垢材を使った金物工法「KS構法」を採用しています。
一般的な木造軸組工法では、柱と梁を接合するために木材を加工します。その際、加工方法によっては木材の断面が大きく欠損することがあります。
KS構法では金物によって柱と梁などを接合し、木材の断面欠損をできるだけ抑えながら、木の骨組みをつくっていきます。
なぜ、ここまで構造にこだわるのか。
私たちが家を建てている神奈川・横浜も、いつ大きな地震に見舞われるかわかりません。
そして家は、地震が来るまでの数年間だけ使うものでもありません。
30年、50年、その先まで家族が暮らし続ける場所です。
だからKizukiでは、法律で求められているからでも、耐震等級3という数字を掲げたいからでもなく、長く安心して暮らせる木の家をつくるために構造を考える、という姿勢を大切にしています。

完成すると見えなくなるものこそ、見てほしい
耐震性能は、完成した住宅を見てもほとんどわかりません。
壁紙や床材、キッチン、造作家具は完成後も見ることができます。
でも、家族の暮らしを支える、柱・梁・耐力壁・接合金物・基礎・断熱材。
こうした部分の多くは、家が完成すると壁や天井の中に隠れてしまいます。
だからこそKizukiでは、家づくりを検討している方に「構造見学会」も見ていただきたいと考えています。
耐震等級3という数字を見るだけではなく、実際の建物で確かめてみてください。
完成したら見えなくなる場所に、その住宅会社の家づくりへの考え方が表れる。
私たちはそう考えています。

第9回日本エコハウス大賞で総合グランプリ受賞
神奈川・横浜・湘南エリアで、高断熱・高気密の木の家を建てるならKizuki(小泉木材)
断熱等級7・耐震等級3の性能に加え、国産木材を活かした住まいで、
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Kizukiは、100年先も住まう人に寄り添う家をつくり続けています。
まずはお気軽にご相談ください。
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よくある質問
実際のお住まいにて構造見学会を開催しております。
数字だけではない、弊社のこだわりと技術を、ぜひみなさまに見て、ご体感いただければと思っております。
完成後は見ることはできない、高断熱・高気密の内部をご案内いたします。
開催情報は、公式サイト内の「イベント・お知らせ」ページよりご確認ください。
◾️構造見学会のみどころ
・断熱・気密の処理など、職人の高い技術
・骨組みとなる木材の質やぬくもり、耐久等級最高ランクの構法
・音の静かさ
・住まいのスケール感、こだわり抜いた素材や施工方法
実際のお住まいにて完成見学会を開催しております。
木造ならではの香りや空気感、そして高断熱・高気密の建物の快適性などもご体感いただけます。
ぜひご来場ください。
開催情報は、公式サイト内の「イベント・お知らせ」ページよりご確認いただけます。
また、弊社事務所やモデルルームも随時ご見学が可能です。
来場予約フォームまたは、お問い合わせから、お気軽にお申し込みください。
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