2026/08/27(木)
高性能住宅とは?性能だけでは決まらない「いい家」の条件

こんにちは。横浜で注文住宅を手がけるKizuki(小泉木材)です。
断熱等性能等級、UA値、C値、耐震等級。家づくりを調べる中で数字や基準を追いかけているうちに、気づけば「高性能住宅」に関する比較表とにらめっこしている、なんてことも珍しくありません。
これらはもちろん、安心して長く暮らすために欠かせないものです。ただ、数値を並べて比べる作業に没頭していると、その家で実際に暮らす自分の姿がいつの間にか置き去りになっていることがあります。
私たちKizukiが考える高性能住宅は、数値の高さそのものを目的にした家ではありません。性能は、これから何十年と続く暮らしを支える土台です。その上に、長く好きでいられる設計や、時間とともに馴染んでいく素材、建てたあとも価値を保っていく仕組みが重なって、初めて「長く豊かに暮らせる住まい」になると考えています。
この記事では、高性能住宅の基本を押さえながら、その先にある「いい家」について考えたいと思います。
目次

高性能住宅とは?
「高性能住宅」に、全国共通の明確な定義があるわけではありませんが、一般的には、断熱性・気密性・耐震性・省エネルギー性・耐久性といった住まいの基本性能を、高い水準で備えた住宅を指します。
断熱性
断熱性とは、屋根や壁、床、窓などから熱の出入りを抑える住宅性能のことです。これが高い家は外気温の影響を受けにくく、冬の寒さも夏の暑さも室内に伝わりにくくなります。代表的な指標はUA値(外皮平均熱貫流率)や断熱等性能等級です。
気密性
気密性とは、建物にどれだけ隙間があるかを表す性能のことです。断熱材をどれだけ丁寧に施工しても、隙間が多ければそこから外気が入り込み、断熱や換気の効果を十分に発揮できません。この指標が「C値(相当隙間面積)」です。
耐震性
耐震性とは、地震の力に対して建物がどこまで耐えられるかを示す性能のことです。「耐震等級」がひとつの目安になりますが、見ておきたいのは等級の数字だけでなく、その等級をどんな方法で確認しているかです。Kizukiでは全棟で許容応力度計算を行い、耐震等級3を標準としています。
省エネルギー性
省エネルギー性とは、断熱・気密性能を高め、効率のよい設備や太陽光発電などを組み合わせることで、暮らしに必要なエネルギーを抑える考え方のことです。これは毎月の光熱費だけでなく、この先何十年か暮らしていくうえでのエネルギー負担にも関わってきます。
高性能住宅を考えるときは、どれかひとつの数字を切り取るのではなく、これらを総合的に見ていくことが大切です。

高性能住宅で得たいのは、「高い数値」ではなく暮らしの安心
断熱・気密性能が暮らしにもたらすもの
UA値やC値、耐震等級は、住宅会社を比較するときにも役立つ大切な指標です。ただ、本来の目的は「いい数字の家を建てること」ではないと考えます。
断熱・気密性能を高めれば、冬の朝、布団から出るのがつらくない室温を保ちやすくなります。家の中の温度差が小さくなれば、寒い廊下や脱衣室を我慢する場面も減っていく。耐震性能を高めるのは、大きな地震が起きたときに家族の命と、その後の暮らしを守るためです。省エネルギー性能を高めることは、毎月の光熱費を抑えるだけでなく、将来エネルギー価格が変わったときの負担を小さくすることにもつながります。
数字では表せない心地よさも大切にする
断熱等性能等級7、耐震等級3、高い気密性能。どれも大切な指標です。けれど、その数字の並びだけを見て「この家で暮らしたい」と思う人は、おそらくあまりいません。
私たちは、性能を家づくりのゴールだとは考えていません。性能についてしっかり考えるのは、その先にある暮らしを安心して楽しむためです。朝、カーテンを開けたときに気持ちのいい光が差し込む。家族が別々のことをしていても、互いの気配がなんとなく伝わる。窓辺や階段の途中に、お気に入りの居場所がある。
裸足で歩いたときに感じる、木の心地よさ。こうした小さな体験の積み重ねが、「この家が好きだ」という感覚をつくっていくのだと思います。
性能は、そうした暮らしを安心して続けていくための土台です。だからこそKizukiでは、性能を確保したその先にあるものを、同じくらい大切にしています。
長く「好き」でいられる設計
家のデザインというと、外観や内装のテイストを思い浮かべる方が多いかもしれません。ですが私たちが大切にしているのは、見た目だけではなく、光がどこから入るか、窓から何が見えるか、家族がどこで過ごすか、庭と室内がどうつながるか、天井の高さや視線の抜け方はどうか、といった空間そのものの組み立て方です。同じ30坪の家でも、この組み立て方次第で感じる広さや居心地は大きく変わってきます。
家族の暮らしは、年月とともに変わっていくものでもあります。今の暮らしにぴったり合わせるだけでなく、子どもが独立したあとや夫婦二人になったときにも、使い方を変えながら心地よく暮らせること。流行を取り入れることよりも、10年、20年経ってもなお「この家が好き」と思えること。私たちが設計で大切にしているのは、そういうことです。
時間とともに馴染んでいく素材
小泉木材は、その名の通りもともと材木屋として始まった会社です。木には種類ごとにさまざまな性質があり、どこに、どんな木を、どのように使うかを、その特徴を理解したうえで適材適所に決めていきます。
無垢の木は、暮らすうちに傷がつき、色も変わっていきます。それを、新品の状態からの「劣化」と捉えることもできるでしょう。年月とともに色が深くなり、家族が過ごした時間が刻まれていく変化として捉える。すべてを新築時のまま保つのではなく、時間とともに住まいが自分たちの暮らしに馴染んでいく。
長く住む家だからこそ、そうした素材との付き合い方も大切にしたいと考えています。
建てたあとも「価値が続く」家
家づくりには、建てる時点で大きな費用がかかります。だからこそ、最初にかかる金額だけでなく、その家に30年、50年と暮らしていくことまで含めて考える必要があります。
どれほど性能の高い家でも、建てたあと何もしなくていいわけではありません。外壁や屋根、設備は時間とともに点検や修繕、交換が必要になります。ここで重要になるのが、きちんと手入れしながら使い続けられる家になっているかという視点です。
点検をする、必要な箇所を修繕する、寿命を迎えた設備を交換する。そして、そのメンテナンスがしやすいように、建てる段階から考えておく。
Kizukiでは、住宅性能そのものだけでなく、定期的な点検や住宅履歴の蓄積、将来のメンテナンスや交換のしやすさまで含めて、長く価値を維持できる住まいを考えています。家を「建てた瞬間が完成」とせず、住みながら手を入れ、価値をつないでいく。高性能な家だからこそ、その性能と価値を長く保っていくところまで考える必要があると思っています。

Kizukiが考える「高性能住宅」
性能は、家づくりのゴールではなく、これから何十年と続いていく暮らしを安心して楽しむためのスタート地点です。家族が安心して暮らすための確かな性能があり、そのうえで、長く好きでいられる設計、時間とともに馴染んでいく素材、建てたあとも価値を維持していける仕組みがあること。この両方がそろって、初めて「高性能住宅」と呼べるのだと考えています。
暖かいこと、安心できること、好きだと思えること、そして長く住み継いでいけること。そのどれかひとつではなく、すべてを長い時間軸で考える。それが、Kizukiの家づくりです。
「どんな家で暮らしたいか」から、考えてみませんか?
性能について調べ始めると、どうしても数字に目が向きがちです。数字を確認することはもちろん大切ですが、その先にある「どんな毎日を送りたいか」も、ぜひ一緒に考えてみてください。
Kizukiの施工事例では、性能を確保したうえで、住む人それぞれの暮らしや土地の特徴に合わせてつくった住まいをご紹介しています。写真を眺めながら、好きな居場所や木の使い方、欲しい庭とのつながりを見つけていく。そんなところから家づくりを考えてみるのも、自分たちらしい家づくりのヒントが見つかるかもしれません。
そして、実際の木の質感や空間の心地よさは、写真や性能値だけでは伝わらない部分もあります。完成見学会などの機会があれば、ぜひ実際の住まいで体感してみてください。

第9回日本エコハウス大賞で総合グランプリ受賞
神奈川・横浜・湘南エリアで、高断熱・高気密の木の家を建てるならKizuki(小泉木材)
断熱等級7・耐震等級3の性能に加え、国産木材を活かした住まいで、
家族が心地よく、長く安心して暮らせる住環境を。
Kizukiは、100年先も住まう人に寄り添う家をつくり続けています。
まずはお気軽にご相談ください。
よくある質問
高断熱・高気密とは、簡単に言うと「魔法瓶のように熱を逃がさず、隙間を減らした家」のことです。
外気温の影響を受けにくいため、夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。家じゅうの温度が一定に保たれ、冷暖房費を抑えられるのが魅力です。
一般的な家との違いは「家全体の保温力」です。普通の家は部屋ごとの温度差や隙間風、結露が生じやすいのに対し、高断熱・高気密住宅は廊下やトイレまで暖かく、結露を防ぎながら最小限の冷暖房で快適さを保てます。
これらは、断熱材の厚みや施工方法、隙間を徹底してなくす高度な技術など、複合的な要素によって実現されます。
KIZUKIでは、断熱等級7・UA値0.25・C値0.1〜0.2を実現し、最高水準の性能をお届けしています。
Kizukiでは、全棟で気密測定を行ないますので、ご安心ください。
Kizukiの社内基準は、C値(隙間相当面積)0.2㎠/㎡以下としています。
C値0.2という数値は、「家一軒分の隙間を集めてもハガキ約1/4枚分(スマホより小さいサイズ)」程度しかないということになります。熟練の職人技と徹底した現場管理があるからこそ実現できる、Kizukiこだわりの高気密施工です。
※C値とは...住宅にどれくらいの隙間があるかを示す「気密性能」の指標です。
弊社では、各建物の断熱性能や内部に入ってくる日射量等を計算し空調(エアコン)や換気の仕様を決めております。また、ご家族に人数や、滞在時間帯などの住まい方によっても設計方法も異なります。ヒアリングをしていくなかで、最適解を検討しご案内いたします。
多く採用しているのが、冬用の床下エアコンと夏用の小屋裏エアコンの組み合わせです。家族構成によって、壁掛けエアコンを設置する場合もあります。
換気も、第一種・第三種換気を使い分けております。
▼標準仕様のご紹介はこちら
https://kizuki-home.co.jp/standard/
はい、資金計画や住宅ローンについてもご相談いただけます。
家づくりは、最初に無理のない資金計画を立てることがもっとも重要です。Kizukiでは、建物本体以外にかかる諸費用も含めた全体予算の算出から、お客様のライフスタイルに合わせた返済計画のアドバイスまでトータルでサポートいたします。
◾️ご相談いただける内容
・家づくりにかかる全体の費用内訳(本体工事費・諸費用・土地費用など)
・住宅ローンの選び方と借入計画(金利タイプや返済シミュレーション)
・ライフプランに合わせた予算設定(将来の教育費や維持費を考慮)
「自分たちの予算でどんな家が建てられる?」「ローン審査が不安」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
専門スタッフによる「定期点検」と「住宅履歴情報の記録」で、住まいの資産価値を長く守ります。
住まいの資産価値を維持するためには、「高い住宅性能」と「適切な維持管理」が欠かせません。Kizukiでは、耐久性の高い素材や施工を採用するだけでなく、建てた後も確実にお住まいを守る体制を整えています。
1. 計画的なメンテナンスと「住宅履歴情報(いえかるて)」の蓄積
事前に長期メンテナンス計画を立て、修繕やリフォームの記録を「住宅履歴情報(いえかるて)」として正確に蓄積します。過去の履歴が残ることで、将来のリフォームや売却時にも住まいの価値が正しく評価されます。
※「いえかるて」の詳細は住宅履歴情報(いえかるて)公式ページをご覧ください。
https://www.iekarute.or.jp/iekarute/rireki/
2. 責任を持ち有償・定期点検サポート
Kizukiでは、月額800円の有償アフターサポート体制を採用しています。
一般的な「無償アフターフォロー」は一見魅力的ですが、企業の「善意」や経営状況に左右されやすく、長期的に確実に継続できないケースもあります。Kizukiでは責任を持って末永く点検を継続するため、必要な経費を明確にし、“善意だけに頼らない確実な維持管理の仕組み”として毎月のお費用をお預かりしております。







