2026/10/23(金)
UA値とは?基準・目安と断熱等級との関係

横浜で注文住宅を手がけるKizuki(小泉木材)です。
家づくりを調べていると、「UA値(ユーエー値)」という言葉によく出会います。
「UA値0.46」「UA値0.26」・・・・
こうした数字を見せられても、正直どのくらいのものなのか、ぱっとイメージしづらい方も多いのではないでしょうか。
UA値は、住宅の断熱性能を比べるときの大切な指標のひとつです。ただ、UA値さえ低ければ必ず暖かく快適な家になる、というわけでもありません。
本日はこのUA値についてのお話です。
目次

UA値とは?住宅の断熱性能を表す数値
UA値とは「外皮平均熱貫流率」のことで、住宅の中から外へ、熱がどのくらい逃げやすいかを表す数値です。単位は「W/㎡・K」。
難しく聞こえますが、考え方はシンプルで、UA値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能の高い住宅だと考えてください。
冬に暖房で部屋を暖めても、壁や窓、屋根からどんどん熱が逃げてしまえば、室温を保つのに多くのエネルギーが必要になります。逆に断熱性能の高い住宅なら、少ない暖房エネルギーでも室温を保ちやすくなります。
UA値は、壁・屋根や天井・床・窓・玄関ドアなど、住宅の外側(外皮)全体からどれだけ熱が逃げるかをまとめて評価した数値です。だからこそ、住宅全体の断熱性能を比べるときの基準として使われています。
UA値はいくつならいい?基準と目安
家づくりを検討している方が一番気になるのは、やはり「結局、UA値はどのくらいならいいのか」というところだと思います。
UA値の基準は、住宅が建つ地域によって変わります。日本は気候条件に応じて1〜8の地域区分に分けられていて、横浜市を含む多くの地域は「6地域」に分類されます。
6地域における断熱等性能等級のUA値基準は、次のとおりです。
| 断熱等性能等級 | UA値(6地域) |
|---|---|
| 等級4 | 0.87以下 |
| 等級5 | 0.60以下 |
| 等級6 | 0.46以下 |
| 等級7 | 0.26以下 |
同じ地域で比べる場合、UA値0.87より0.60、0.60より0.46、0.46より0.26と、数字が小さくなるほど断熱性能は高くなっていきます。
とはいえ「UA値〇〇以下なら絶対に快適」という明確な境界線があるわけではありません。UA値は住宅性能を考えるうえで重要な指標ですが、実際の室内環境は気密性能や窓、日射、換気、間取りなど、さまざまな条件によって変わってきます。
UA値と断熱等級の関係
UA値とセットでよく出てくる言葉に「断熱等性能等級」があります。
断熱等性能等級は住宅の断熱性能を示す基準で、現在は等級1〜7まで設定されています。中でも新築住宅を検討する際によく比較の対象になるのが、等級5・6・7です。
6地域の場合、断熱等級5はUA値0.60以下、断熱等級6は0.46以下、断熱等級7は0.26以下が基準となります。
たとえば住宅会社の性能表で「UA値0.46」という数字を見かけたら、6地域では断熱等級6の基準に相当します。「UA値0.26以下」であれば、断熱等級7の基準です。
断熱等級とUA値は別々の話ではなく、UA値は断熱等級を判断するための重要な基準のひとつ、という関係になっています。

UA値0.46と0.26では何が違う?
数字だけを見ると、0.46と0.26の差は小さく感じるかもしれません。ですがUA値は、住宅全体から逃げる熱量を外皮面積で割った数値なので、この値が下がるほど、同じ室内外の温度差でも建物から逃げる熱を抑えやすくなります。
6地域ではUA値0.46以下が断熱等級6、0.26以下が断熱等級7の基準です。断熱等級7を実現するには、壁の中に断熱材を入れるだけでは足りず、壁・屋根・床・窓・玄関ドアなど、住宅の外皮全体で熱の出入りを抑えていく必要があります。
特に窓は、住宅の中でも熱が出入りしやすい部分です。高い断熱性能を目指す住宅では、断熱材の種類や厚みだけでなく、窓の性能まで含めて考えることが欠かせません。
UA値はどうやって計算する?
UA値は、住宅の外皮から逃げる熱量をもとに計算します。考え方をシンプルにすると、「住宅全体から逃げる熱量 ÷ 外皮面積」です。
壁、屋根、床、窓、玄関ドアなど、それぞれの部位から逃げる熱量を求め、それらを合計して外皮面積で割る、という流れになります。実際の計算では各部位の面積、断熱材の性能や厚み、窓やドアの性能、熱橋となる部分など、さまざまな条件を考慮します。
UA値とC値の違い
UA値とあわせてよく出てくるのが「C値」です。どちらも高性能住宅を考えるうえで重要な数値ですが、表しているものは違います。
簡単に言えば、UA値は断熱性能、C値は気密性能を表す数値です。UA値が「家からどのくらい熱が逃げるか」を示すのに対して、C値は「家にどのくらい隙間があるか」を示します。
つまり、断熱材を厚くしてUA値を低くしても、建物に隙間が多ければそこから外気が出入りしてしまいますし、逆に気密性能だけ高くても、壁や窓から熱が多く逃げる住宅では快適な室温を保ちにくくなります。高断熱・高気密住宅を目指すなら、UA値とC値の両方を見ていくことが大切です。
UA値が低ければ、必ず暖かい家になる?
ここまで読むと、「それならUA値をできるだけ低くすれば暖かい家になるのでは」と思うかもしれません。
UA値を低くすることは、冬の熱を逃がしにくくするうえでとても重要です。ただ、住宅の快適性はUA値だけで決まるわけではありません。
たとえば気密性能。隙間が多ければ、せっかく暖めた空気が外へ逃げ、外気も入りやすくなります。窓は住宅の中でも熱の出入りが大きい部分なので、断熱性能や大きさ、配置が室内環境に影響します。日射も見逃せないポイントで、冬は太陽の熱を室内へ取り込み、夏は強い日射を遮ることで、冷暖房への負担を減らせます。高気密住宅では、計画したとおりに空気を入れ替える換気設計も重要ですし、吹き抜けや大きな窓、方位といった間取り・建物形状によっても体感の温度は変わってきます。
だからこそ、住宅会社を比較するときに「UA値0.25だからこの会社が一番暖かい」「UA値0.30だから性能が低い」と、数字だけで判断するのはおすすめできません。UA値はとても大切な指標ですが、その性能を実際の暮らしの快適さにつなげる設計まで考えられているか、そこまで確認していただきたいと思います。

KizukiのUA値0.25と断熱等級7
Kizukiでは、断熱等級7・UA値0.25を標準仕様としています。6地域における断熱等級7の基準はUA値0.26以下ですので、その基準を満たしながら、断熱材・窓・気密・換気・日射・間取りといった要素を住宅全体で考えています。
また、断熱性能だけを高めるのではなく、気密性能についても全棟で気密測定を行っています。
私たちがこの地域でUA値0.25、そして断熱投球7を目指しているのは、「数字の良い住宅をつくりたいから」ではありません。私たちが志としている100年先の未来、その先までご家族が快適に、そしてこの先もご家族を守っていける住まいにしたいという想いがあるからです。そうした日々の暮らしにつなげるための性能だと考えています。

神奈川・横浜・湘南エリアで、高断熱・高気密の木の家を建てるならKizuki(小泉木材)
断熱等級7・耐震等級3の性能に加え、国産木材を活かした住まいで、家族が心地よく、長く安心して暮らせる住環境を。
Kizukiは、100年先も住まう人に寄り添う家をつくり続けています。
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